結婚式(ブライダル・ウエディング)に関する体験談
出産を機に仕事を辞め家庭に入り、年を取るにつれ徐々に結婚式の招待も減りました。
招待していただけば喜び勇んで出席します。
いくつかの披露宴に出席する中で、地元の披露宴と県外の披露宴との違いは歴然で、どちらが好ましいということもありませんが、地域性が色濃く現れるのがまた結婚式のよさなのだろうと思います。
私の地元では、7年に一度執り行われる「御柱」と言うお祭りがあり、御柱には「木遣り」がつきもの。
木遣りとは、神様にお祭りの成功をお願いする謡。
だと思いますが木遣り保存会もあり、木遣りの巧い下手もあり、とにかくめでたいものなので結婚式の披露宴で披露されることが多々あります。
木遣り独特の謡回しで謡い終えると、会場の地元民は老いも若きも両手を上げて「よいさ よいさぁ」と応える。
子供のころは、変な慣習だと思っていましたが、今ではその一致団結した姿に、ほろりと来るようになりました。
結婚式をするのとしないのとでは、離婚率が違うのだと聞いたことがあります。
皆の前で結婚の決意を確かにすることで、その後の結婚生活が変わる。
たった2,3時間のセレモニーでも、頷ける気がするのです。
かくいう私は、旦那様が2度目と言うこともあり結婚はしませんでした。
懇意にしている飲食店を貸し切ってのパーティーでその代わりにしましたが、もちろん、木遣りのよいさよいさで締めくくりました。