水遣り不要で、長期間生花のような美しさを保つプリザーブドフラワーですが、実はデリケートなお花です。大切に飾っているプリザーブドフラワーに、あれっ?いつもと違うこんな様子を見付けたら・・・
プリザーブドフラワーの花びらが半透明になってきたら
これは、お部屋の湿度が高く、花弁が吸湿し始めていると考えられます。
まず、プリザーブドフラワーの飾る場所を変えてみてください。室内の風通しの良い所がおすすめです。
除湿機などで、お部屋の湿度を下げるのも良いです。
半透明になっている範囲が小さく症状が軽ければ、数日で改善することもあります。
それで改善しない場合は、ドライヤーの弱温風を、そっと花びらに当ててみてください。風を受け、温められることで、余分な水分が蒸発します。くれぐれも風を当てすぎないでください。少し離してそっと、十秒程度でOKです。そして、再び室内の風通しの良い所に飾って様子をみてください。
ケースに入れて飾っている場合は、シリカゲル(乾燥材)を一緒に入れて飾ってみてください。
プリザーブドフラワーは、高温多湿に弱い花です。
プリザーブドフラワーにとって最適な環境は、湿度30~50%、温度18~22℃と言われています。ちなみに、人間にとっての最適環境は、湿度40~60%くらいなのだそうですから、人にとっての快適環境は、プリザーブドフラワーにとっても快適と言えそうです。
梅雨の時期は、特に注意してお花の様子を見てあげてください。花びらの端から濡れたようなシミや、斑点のシミ、もしくは葉から染料が染み出しているなどを見付けたら、すぐに飾り場所を変えてください。早めに気づけば、比較的改善しやすいです。
プリザーブドフラワーの花びらに白い粉付いていたら
これは、プリザーブドフラワーの加工に用いる漂白剤が、乾燥して結晶化したものです。
アレンジメント作成時に、できるだけ取り除いていますが、完全に落としきれずに、多少残ってしまう場合があります。
プリザーブドフラワーは大変デリケートな花ですので、無理に取り除こうとすると、花に傷を付けてしまう恐れがあるため要注意です。そのまま飾っていただくか、取り除く場合は、柔らかい筆などを用いて払うようにしてください。
プリザーブドフラワーの花びらが欠けてしまったら
花びらの形に沿って、欠けてしまった部分をハサミで切って形を整えてください。
プリザーブドフラワーに虫をみつけたら
直ちに、虫が発生している部分を切り落とし、廃棄してください。
プリザーブドフラワーにも、稀に虫が発生します。成虫は、プリザーブド加工の段階で死滅し処分することができますが、卵の状態では虫が死滅せず、かえってしまうことがあるようです。
またプリザーブドフラワーを飾っているうちに、虫が卵を産み付ける場合もあります。
高温多湿の環境は、虫が発生しやすいので、プリザーブドフラワーは風通しの良い所に飾るようにしてください。
プリザーブドフラワーにカビが生えたら
直ちに、カビが発生している部分を切り落とし、廃棄して ください。その後、風通しが良い場所に、飾るようにして、しばらくの間、カビがまた増えないか様子をみるようにしてください。
虫とカビは、プリザーブドフラワーの大敵。いちど付いてしまったら、切り落として廃棄するしかありません。他のお花に移ってしまう前に、直ちに処理してください。